ベトナムでシーリング工事や防水工事をはじめ特殊工事に至るまで、幅広い工事を手掛けられ
活躍されているFIRST KAKOH VIETNAM CO.,LTD. 代表取締役 小島 秀氏にベトナムにおける工事の現状等についてお話をお聞きしました。
海外業務において苦労される点や気をつけられている点は何かありますか?
当然ながら日本と同じ材料や道具類が全て揃っている訳ではありません。輸入するとなると、納期に問題が生じる場合や、通関などで手間を要する場合もあります。そのため、ある程度まとめて仕入れて在庫する必要があるのですが、使用期限の短い材料は取扱いが難しくなります。
国・地域等によって工事の仕方や材料選択等に違いはありますか?
お客様の要望に合わせて、入手可能な限られた材料の中から適した工法を絞りこんでご提案する必要があります。
シーリング工事、防水・止水工事、特殊工事等多岐にわたる工事を手掛けられていますが、得意とされる分野はありますか?
シーリング防水、防水工事を中心に受注しておりますが、付随して床工事にも取り組んでいます。
日本では建設需要の減少や価格競争が激化していますが、各種工事をされる上で気になる事はありますか?
ベトナムでも受注競争により価格が厳しくなっています。すべての工事を受注できている訳ではありませんが、品質にこだわった施工をご提供することにより受注につなげております。
ここ数年、環境問題についての関心が世界規模で高まっていますが、色んな資材を取り扱われる際に気をつけられている事は何かありますか?
昨今、ベトナムにおいてもVOCへの対応やそれに関連する書面の提示を求められることが多くなりました。当社では、環境対応面でも信頼性の高い日本メーカーの製品を中心に使用しております。
仕事のやりがいや面白さを感じられる時はどんな時ですか?
当社からの現場への提案が受け入れられ、社員でもある職人による質の高い施工により、無事に施工が完了した時にやりがいを感じます。
また、年に数回、社員やその家族を招くパーティーを催し、皆とビールを酌み交わすのが楽しみです。
思い出に残るプロジェクトはありますか?
2010年に初めてパラテックスを使ったベトナム ハノイの日系自動車メーカーの工場建設工事の事は、初めて使う材料で多少不安があったこともあり、今でも大変よく覚えております。
ホーチミンの地下鉄工事は、当社として初めて取り組んだ土木案件でした。 OZEKI CHEMICAL (THAILAND) の担当者や大関化学研究所の方々などメーカーからの協力を得ながら、施主・監理への仕様変更をご提案し、受注することができました
日本では今後改修工事の需要が増えていくかと思われますが、ベトナムでの新築・改修の割合はいかがですか?
ベトナムでは、受注している工事の9割以上が新築です。ただし、建設されて10年以上経過する工場も増えてきており、今後は徐々に改修工事への対応が求められるため、改修工事に特化した仕様などの情報収集に努めたいと考えております。
パラテックス防水材を使っていただいている感想をお聞かせください。
2010年からベトナム国内における数多くの現場にてパラテックスを施工し続けていますが、ほとんど漏水事故が発生しておりません。また、その優れた施工性は、職人に大変好評です。
さらには、日本国内において高い認知度と信頼性を誇るパラテックスは、ベトナムでも日系ゼネコン各社の所長をはじめ日本人担当者がすでに把握されており、こちらからご提案差し上げると予算に合えば問題なく採用していただけます。
今後のプロジェクトや挑戦したい事はありますか?
ベトナム市場を維持しつつ、2017年1月に現地法人を設立したミャンマーの事業を軌道に乗せるべく取り組んでおります。
[2017.7掲載]
【FIRST KAKOH VIETNAM CO.,LTD. 代表取締役 小島 秀氏プロフィール】 【会社概要】 【主な施工実績】
|
|